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事務局:佐賀大学農学部(〒840-8502佐賀市本庄町1)

担当:佐賀大学松本雄一(yumatsu@cc.saga-u.ac.jp)

キクイモの栽培方法

キクイモの育て方

 キクイモはキク科のヒマワリの仲間ですが、ヒマワリと異なり、通常は種イモで増殖します。
 ですので、種イモを準備して育てていきます。
 非常に生育が旺盛で、耕作放棄地にも適しているというくらい比較的簡単に育つので、初心者の方にも育てやすい野菜です。

種イモ・苗の準備と植え付け

 まず、種イモの入手方法ですが、じつは食べるイモの部分がそのまま種イモにもなります。
 植付け方は2種類。種イモ自体をそのまま植えるか、苗を作ってから植えるか。
1.種イモとして植える場合
 @時期は3月下旬〜4月上旬
 A肥料(高度化成14-14-14の場合 100u当たり5kg程度)
  石灰(苦土石灰、消石灰など   100u当たり20〜40kg)
  堆肥(牛ふん、豚ふん、鶏ふん  できれば多めに)
  を畑に播き耕します(土壌の状態により量は異なります)。
 B種イモをショウガサイズに切り分け、隠れる程度に埋めます。
  間隔は、株間(縦)50p、畝間(横)50〜80cmくらい
  20〜30pくらいの高さで畝を作ると排水性も良く、収穫も
  しやすくなります。
 C2〜3週間で芽が出てきます。
2.苗として植える場合
 @時期は3月下旬〜4月上旬
 A育苗ポット(10.5cm径程度)に育苗用培土をつめ、その中に
  種イモを入れます。
 B芽が出てきたあとも、苗が30pくらいになるまで育てます
 (1ヶ月程度)。
 C畑に種イモと同様の肥料を播き、同様の畝に植付けます。

◎ポイント
 雑草が多い畑では苗で植えるほうが、雑草が出るころにはキクイモが大きくなっているため除草作業が少なくて済みます。種イモの場合は、芽が出る2〜3週間後には雑草が広まっていて、キクイモが雑草に負けてしまうことがあります。
 除草を省きたい場合はマルチ栽培も可能ですが、ネギなどを栽培したことのある畑では白絹病菌がいる可能性があり、病気を助長しますので注意が必要です。
 植え付けは4月〜5月初旬がベストです。それ以降になると収穫量が減少します。

生育中の管理

 生育の初期段階は雑草の対策が必要ですが、1m以上などある程度大きくなったら、中が日陰になるため雑草はそのままでも構いません。
 葉と茎の間から脇芽が伸びてきます。こちらはそのままでも構いませんが、できれば手が届く範囲だけでも取り除いておくと倒伏しづらくなります。また、イヌリン含量もいくらかは向上します。
 最終的には草丈が3m程度になります。
 株数が少ない時は支柱を立てておくと、見た目がきれいにできます。
 多い場合は、支柱を立てず倒伏させたままでも構いません。
 9月に入ると花が咲きだします。
 8月ごろに根元に白色やオレンジ色のカビが生えて、株全体が茶色く枯れてきたら白絹病の可能性があります。高温多雨で多発し、周りに伝染しますので、発生したら直ぐに抜き取って外に持ち出して下さい。

収穫

 花が咲き終わったら、収穫することができます。
 早ければ10月中旬から可能ですが、このころはまだイモが小さいこともあります。
 株から水分がなくなって茶色くなってきたら完全に収穫期です。
 11月ごろから随時収穫ができます。
 茎部分はもう不要ですので、刈り取っておいても構いません。
 土中のイモの芽が出てくる翌3月ごろまで収穫ができます。
 株の付け根に集中してついていますのでスコップ等で根元を掘りあげてください。その際、小さなイモが残っていると、翌年そこから芽がでてきますので注意。
 収穫後は冷蔵庫等で1〜2週間程度しか持ちませんので、食べる分だけ収穫してください。土中では長期間保存ができます。